電験三種ドリル

電験三種の交流回路

実効値・インピーダンス・力率を整理

更新日: 出典・確認日 ↓

先に答え

交流は値の表し方・位相・電力の種類をそろえる

交流回路は、値の表し方、電圧と電流の位相、求める電力の種類を先にそろえます。

この記事で確認すること

01 正弦波の最大値と実効値を分ける

正弦波の最大値と実効値を分ける

正弦波交流では、電圧の実効値Vは最大値Vₘを使ってV=Vₘ/√2、電流の実効値IはI=Iₘ/√2です。この関係は正弦波という条件付きです。どの波形でも最大値を√2で割ればよい、とはしないでください。

問題の瞬時値の式を読むときは、正弦関数の前の係数が最大値かどうかを確認します。電力を実効値で計算するなら、電圧・電流の両方を実効値へそろえます。

出⁠典:名古屋工業大学「電気回路I 第13週」5-4・5-5。本記事では正弦波の定常状態を中心に整理しています。

02 インピーダンスは大きさと位相を持つ

インピーダンスは大きさと位相を持つ

交流では、抵抗だけでなくコイルやコンデンサも電圧と電流の関係に影響します。インピーダンスは、その比と位相差を表す量です。抵抗成分とリアクタンス成分を、単純な実数の足し算だけで扱わないようにします。

直列では各素子のインピーダンスを複素数として加えます。電流の大きさを求めるときは、電圧の実効値を合成インピーダンスの大きさで割ります。複素数としての関係と、実効値の大きさだけの関係を区別してメモしてください。

03 単相の交流電力を単位と一緒に覚える

単相の交流電力を単位と一緒に覚える

量正弦波・単相での関係単位
皮相電力SS=VIVA
有効電力PP=VI cosφW
無効電力QQ=VI sinφvar
力率cosφ=P/S比(⁠無⁠次⁠元⁠)

V・Iは実効値、φは電圧と電流の位相差です。無効電力の符号は遅れ・進みの定義をそろえて扱います。三相の線間電圧・線電流を、そのまま単相の表へ入れないでください。まず相ごとの回路と結線を確かめます。

04 式を選ぶ前後の確認順

式を選ぶ前後の確認順

  1. 正弦波か、最大値か実効値かを読む。
  2. 単相か三相か、どの電圧と電流かを図に書く。
  3. 求めるのが電流、有効電力、無効電力、皮相電力のどれかを確認する。
  4. 位相差または力率を対応させ、計算後の単位を確認する。

力率と効率も別の比です。力率は有効電力と皮相電力の比、効率は出力と入力の比を扱います。機器の損失を扱うときは変圧器へつなげて整理しましょう。

よくある質問

最大値を√2で割れば実効値ですか?

正弦波ではその関係です。波形の条件が違う場合に同じ換算を無条件に使わないでください。

力率と効率は同じですか?

違います。力率は有効電力と皮相電力の比、効率は出力と入力の比です。

出典と確認日

数値・条文は次の一次資料で確認しています。確認日: 2026-11-07

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