電験三種ドリル

電験三種のコンデンサ直列・並列

合成容量と分圧の考え方

更新日: 出典・確認日 ↓

先に答え

並列は同じ電圧で直列は初期電荷に注意

コンデンサの接続は、並列なら電圧が共通、初めに無充電のコンデンサを直列に充電するなら蓄える電荷の大きさが共通と考えます。

この記事で確認すること

01 容量を足せるのは並列接続

容量を足せるのは並列接続

並列では各コンデンサの両端が同じ二つの節点につながります。共通電圧をVとすると、電源から供給される電荷はQ=C₁V+C₂Vです。これをQ=CVと比べると、合成容量C=C₁+C₂になります。

図で横に並んでいるかではなく、二つの端子がどこにつながるかを追います。静電容量の単位Fと電荷の単位Cは、文字が似ていても別の量です。

02 直列では電圧を足し合わせる

直列では電圧を足し合わせる

初めに無充電で、中間の導体が外部から孤立している直列接続を考えます。各コンデンサの電荷の大きさはQで、V₁=Q/C₁、V₂=Q/C₂。全体の電圧V=V₁+V₂から、1/C=1/C₁+1/C₂を得ます。

接続合成容量個々の関係
並列C=C₁+C₂同じV。QはCに比例
直列C=C₁C₂/(⁠C⁠₁⁠+⁠C⁠₂⁠)同じ大きさのQ。VはCに反比例

直列では容量が小さい方の電圧が大きくなります。抵抗の直列分圧の感覚をそのまま使うと大小が逆になるため、V=Q/Cへ戻って確認します。

03 中間導体に最初から電荷があるとき

中間導体に最初から電荷があるとき

直列という見た目だけで「⁠各⁠電⁠荷⁠が⁠等⁠し⁠い⁠」と決めないでください。中間導体に初期電荷がある場合、その導体全体の電荷保存を別に立てます。スイッチの切替えを含む回路は、接続前後の図を分けて書くと条件を落としにくくなります。

再接続の立式は電荷保存、電源をつないだまま形を変える扱いは静電エネルギーで整理しています。

04 計算を終える前の確認

計算を終える前の確認

  1. 直列・並列を節点から判定する。
  2. 初期電荷と、電源につながる導体を確認する。
  3. 合成容量を求めた後、個々のQとVを求める。
  4. 正の容量の直列合成は各容量より小さいか、並列合成は各容量より大きいか確かめる。
根拠:秋田工業高等専門学校の下記講義資料「⁠並⁠列⁠接⁠続⁠」「⁠直⁠列⁠接⁠続⁠」。式を接続条件から独自に整理しました。

よくある質問

抵抗と同じ合成式ですか?

容量を直接扱う式は抵抗の直並列とは逆の形です。並列では電圧が共通で電荷を足し、直列では電圧を足します。

直列なら電荷は必ず同じですか?

初めに無充電で中間導体が孤立しているなどの条件を確認します。初期電荷があるときは導体ごとの電荷保存が必要です。

出典と確認日

数値・条文は次の一次資料で確認しています。確認日: 2026-11-08

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