電験三種の需要率・負荷率・不等率
分母と合成最大需要の違い
先に答え
需要率・負荷率・不等率は分母で区別する
三つの率は、分母が「設備容量」「最大需要」「合成最大需要」のどれかで区別します。
この記事で確認すること
01 名前より分子と分母を覚える
名前より分子と分母を覚える
| 指標 | 定義 | 比べているもの |
|---|---|---|
| 需要率 | 最大需要電力÷設備容量×100 | 設備容量に対する同時使用の大きさ |
| 負荷率 | 平均需要電力÷最大需要電力×100 | 最大に対して平均がどれだけあるか |
| 不等率 | 個々の最大需要電力の和÷合成最大需要電力 | 個別の最大と、同時に合成した最大 |
需要率・負荷率は百分率で表すことが多く、不等率は通常、無次元の比で表します。不等率は、同じ対象期間の非負の需要を扱う基本的な定義で1以上です。分子と分母を逆にすると1以下になってしまいます。
02 各最大の合計と、合成した最大
各最大の合計と、合成した最大
各需要家のピークが同じ時刻とは限りません。合成最大需要電力は、時間帯ごとの各需要を足してから、その合計が最大となる時間帯の値を選びます。各需要家の最大だけを先に抜き出して足した値とは別です。
個々の最大需要電力の和を不等率で割ると、合成最大需要電力が求められます。ピークの時刻がずれるほど、同じ各最大の和に対する合成最大が小さくなり、不等率が大きくなる関係です。
03 平均需要は電力量を期間で割る
平均需要は電力量を期間で割る
平均需要電力は、その期間の使用電力量を期間の時間で割って求めます。負荷曲線が階段状なら、各時間帯の電力×継続時間を足して電力量を求め、対象期間全体の時間で割ります。
電力値だけを単純平均できるのは、各値の継続時間が等しい場合などに限られます。休止時間を含む期間なら、その時間も分母へ入れます。kWhをhで割ってkWになるかも確かめます。
04 変圧器の負荷比と混同しない
変圧器の負荷比と混同しない
「変圧器の負荷率」が定格容量に対する実負荷の比を指す教材もあります。施設管理の平均/最大とは定義が違います。問題中の定義を優先し、同じ言葉だけで式を流用しないでください。
所要容量を考える際、kWの需要をkVAへ直すには力率が関係します。力率改善と合わせて、電力の種類も確認しましょう。
よくある質問
合成最大需要は各最大需要を足したものですか?
同じ時刻の需要を合成し、その最大を選んだものです。ピーク時刻がずれる場合、各最大の和より小さくなります。
負荷率は各時間帯の電力の平均から求めますか?
まず電力量を継続時間で重み付けして合計し、対象期間で割ります。継続時間が違うと単純平均にはできません。
出典と確認日
数値・条文は次の一次資料で確認しています。確認日: 2026-11-08
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